北アルプス;槍・穂高縦走


槍・穂高縦走 part5
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上高地―槍―穂高縦走(5)


写真:大キレットと正面は圧倒的迫力の北穂高岳


大キレットで無我夢中・・!!、

小屋出て間もなく断崖の谷底へ降りてゆくようで、標高差にして250mの下りである。
早速、ハシゴヤクサリが現れ、それらに身を預けながら垂直に近い岩盤を慎重に下る。

次に「獅子鼻」とかいう大岩塊の断崖がそそり立つ、圧倒的迫力である。 
その大岩の左横のガラガラ道を急下降していく。
踏み込むごとに砕石が崩れ落ちそうな厄介な道である。

小さな凸凹を両手を使いながら飛騨側の谷に向かってぐんぐん下っていく。 
せっかく登って来たのに、これほどまで危険を冒して下るのか・・、自然の造形を恨む・・!。

前を行く3人のパーテーに追い付いてきた、高校生らしい若々しい感じの少年達で、概ね、普段着のままの服装で肩に着けたザックも心元なかった。
案の定、道を間違えて岩塊の上でマゴマゴしていた。

岩場などは丸印のペンキや矢印をたよりに歩を進めるのであるが、風雪でそれらも薄くなり、シカも所々にしか付いてない。
足跡、踏み後もこの様な岩場では鮮明ではない。
しかし、よく目を凝らせば微かながら踏み跡があり、何処がルートなのか判別はできるのであるが、それも、キャリア、経験の差が有るのは致し方ない。
尤も、かく言う小生もまだまだノン・キャリアだが・・ハイ。 

頑張れ、高校生・・!!。


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暫くはナイフリッジ状の痩せた尾根の登降が続く・・!!、

両側が絶壁の痩せ尾根であり、体を直角にすると頭の先が信州川、足の先は飛騨側と、この位の狭さで両側が落ち込んでいる。

時折、谷風も体を揺らすようだ、危険なところは身を低くして素早く通り抜ける。
我らは順調に進んでいる様である。
岩場の小さなピークを幾つも越えながら下って行く。

最低のコル(鞍部)で休憩しようと思っていたが、どこが最低のコルなのかも判らない、判り難い、2ヶ所、垂直の岩盤を鉄ハシゴを使って下りると、どうやら大キレットと呼ばれる「底」つまりの鞍部に着いたようである。

鞍部正面には大きな岩峰が屏風のようにそびえ立っている。
この先、あそこを通過しなければならないと思うと恐ろしいほどだ。 
でもここで怖がっててはいけない、まだまだ先があるし、戻るわけにもいかない・・!。

ヘルメット被った二人の青年とすれ違う・・、 

両者とも肩にザイルを着けているところを見ると登攀者(ロッククライマー)らしい。 
観ると岩場を物ともせずガンガン歩いてゆく。
さすがに場慣れしたモンである。

最低鞍部の小さなスペースで小休した後、こんどは登りに取り掛かる、例の屏風の岩峰である。
犬、猫よろしく四つん這いになって登る、両手を使うと何やら安心感がある。 
思ったより気楽に・・?、ピークへ到達した。


写真:名も無き「岩峰」・・?

やっと着いたと思ったら、次の岩峰が直ぐ目の前に立ちはだかっている、しかも、このピークより遥かに高く尖鋭のようだ。
余りはっきりはしないが片側がスパッと無くなっている・・?つまり絶壁なのである。

続く・・、     槍・穂6へ

        

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