北アルプス;槍・穂高縦走

槍・穂高縦走 index
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【 山行日程と行程 】
山名
期日
山行形態
メンバー
北アルプス、槍―穂高縦走
昭和43年(1968年)8月14日〜18日  (28歳)
軽キスリング・夏山装備、山小屋泊。
二人(職場同僚)
第1日
第2日
第3日

第4日
第5日
自宅⇒新宿・中央本線⇒松本(松本電鉄)
松本(松本電鉄)⇒新島々(バス)⇒上高地−明神−徳沢−横尾−槍ヶ岳山荘(泊)
槍が岳−大喰岳−中岳−南岳−南岳小屋−大キレット−北穂高岳−
涸沢岳−穂高岳山荘(泊)
穂高岳山荘−奥穂高岳−前穂高岳−岳沢ロッジ−上高地(泊・西糸屋)
上高地⇒新島々(バス)⇒松本(松本電鉄)⇒新宿・中央本線⇒自宅

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上高地から槍ヶ岳・穂高連峰へ


日本のマッターホルンとも言われる「槍ヶ岳」・・、

アルプスの名峰・穂高や槍は、日本全国の山屋さん、山愛好家、登山者、アルピニストと
山好きな人なら誰でも憧れの山であり、北海道や九州の果てからも、おら我の地の山をある程度歩いた後には必ずここベース基地である「上高地」へやってくるのである。


観光の名所として有名な上高地を拠点にし、「穂高連峰」は富士山、北岳に次ぐ日本第
3位の標高である。 主峰奥穂高岳3190mを筆頭に、北穂高岳、涸沢岳、前穂高岳と3000m級が連なっている。
また「槍ヶ岳」は日本アルプスを代表する山で、その先端部は北アルプスの山々から望むことが出来、その存在感は群を抜いている。 
名前の如く天に槍をつく形が特徴的な高山であり、その形から「日本のマッターホルン」とも言われる。
登山者でにぎわい、穂高岳同様多くの登山者の憧れの的となっている。




槍ヶ岳の
開山者は播隆上人1786- 1840年)ともいわれている。

播隆上人は越中の国(現、富山市)出身、江戸時代後半の浄土宗の僧で、槍ヶ岳の開山、笠ヶ岳の再興者としても知られる。

1828(文政11年)、槍ヶ岳に初登頂した際、阿弥陀如来観世音菩薩文殊菩薩の三尊像を安置している。 自身の登頂のみでは満足せず、多くの人が山頂まで登れるようにするため、その後、何度も槍ヶ岳に登り、その槍の穂の難所に大綱を掛けたり、頑丈な鉄鎖を掛けるよう尽力し

そのピラミダルな山容にふさわしく、槍ヶ岳は四方に尾根と沢を伸ばしている。

尾根は東西南北に、東鎌・西鎌・槍穂高・北鎌の四稜、沢は東南に槍沢、南西に飛騨沢(槍平)、北西に千丈沢、北東に天丈沢の四沢である。

なかでも一番の人気は、北鎌尾根であろう。 
「孤高の人」(新田次郎著)の加藤文太郎や「風雪のビバーク」の松濤明の遭難によって著名となった。 

叉、穂高岳〜槍ヶ岳ルートは日本屈指の縦走ルートで人気の高い一つである。




日本のマッターホルン・「槍ヶ岳」、手前は殺生ヒュッテ、右端は肩の小屋


大喰岳から望む槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘



槍ヶ岳開山者の播隆上人(ばんりゅうしょうにん)


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上高地―槍―穂高縦走(1)


憧れの山、岩場の殿堂・「穂高連峰」・・、

穂高岳は一峰のみの名称ではなく奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、前穂高岳、西穂高岳などの峰々からなる穂高連峰の総称である。 
前穂高岳以外は主に
信州・松本市飛騨・高山市の境界に位置している。

主峰は奥穂高岳で信州飛騨の最高峰であり、「北アルプスの盟主」とも呼ばれる。

北は、大キレットの峻険な登降を経て、南岳大喰岳の先の「槍ヶ岳」に連なっている。途中、涸沢岳から南岳の稜線の飛騨側には、谷川一の倉沢と並ぶ有数の岩場・滝谷を擁する。(滝谷は急峻なだけでなく、崩れやすい岩も多く、岩の墓場と形容される) 
南は、奥穂高岳よりジャンダルンなどの痩せ
尾根を経て西穂高岳に至り、焼岳へと連なる。

奥穂高岳より吊り尾根を経て、前穂高岳に至り、カール(圏谷)を下れば、上高地・河童橋に至る。 
叉、穂高岳山荘から飛騨側に白出沢を下るか、あるいは西穂高岳からロープウェーかその下の道を下れば、新穂高温泉である。

穂高岳は、剱岳谷川岳と共に日本三大岩場に数えられている。特に、涸沢岳から南岳の稜線の飛騨側には、谷川一の倉沢と並ぶ有数の岩場滝谷を擁する。また、前穂高岳の東側、奥又白谷の上部も角度の高い岩壁となっている。(前穂東壁と呼ばれる)井上靖小説氷壁」で魚津が遭難したのが前者で小坂が遭難したのが後者である。

穂高岳登山の拠点となる「涸沢」は、奥穂高岳と前穂高岳に挟まれた吊り尾根よりU字型にえぐられた圏谷(カール)である。

涸沢カールは穂高連峰の東側に氷河によって削り取られた深い谷を形成し、夏でも多くの残雪があり、岩稜の穂高連峰をぐるりと仰ぎ見る光景はまさに圧巻である。 夏の穂高連峰への登山のベースとしても人気がありシーズンにはたくさんのテントの花が咲き多くの登山者で溢れかえる。
標高2300mの涸沢カール内には夏季には多くの華麗なお花畑、高山植物で色どられ雲上の楽園と化す。 叉、秋にはナナカマドやダケカンバなどの紅葉の錦絵が華やかに展開する。

今回、記載するのは「槍⇒穂」縦走で、上高地から徳沢、横尾から槍沢、槍を目指し、更に、北アルプスでも最難所と言われる「大キレット」(切処・切戸;山稜がV字形に深く切れ込んで低くなっている所)を走破し、少々外れている「西穂」を除いた穂高連山を踏破して、岳沢から上高地へ戻るコースを選んでみた。




槍穂稜線、南岳付近より「穂高連峰」を望む、(左は前穂、中央北穂、右中は奥穂、右端は西穂)


屏風の耳から北穂高岳



前穂吊尾根から望む奥穂高岳(登山路踏み跡が見られる)



涸沢越に見る特徴的な前穂高岳と北尾根


西穂独標から望む西穂高岳、右が遥かな奥穂高岳

道中記録は次回から・・、      槍・穂1へ

        

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「山行リスト」 

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白馬連峰登頂記(2004・8月)
北ア・槍−穂高(1968年)
上高地・明神(2008年)
南ア・北岳(1969年)
八ヶ岳(1966年)
八ヶ岳越年登山(1969年)
谷川岳(1967年)
丹沢山(1969年)
西丹沢・大室山(1969年)
西丹沢・檜洞丸(1970年)
丹沢、山迷記(1970年)
奥秩父・金峰山(1972年)
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「丹沢山塊」
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